代表取締役  古畑 亮 

今月は完成見学会を山形・米沢それぞれで開催する月です。快諾いただいたお客様、ご協力ありがとうございます。

見学会が決まるとそれぞれ担当ごとに作業段取りが始まります。一番忙しいのは現場管理者です。単純に工期が早まるわけですから、見学会前に最終クリーニング、その前に社内検査・ダメ直しと逆算し工事を進めなくてはいけません。現場管理者だった時代、どうして自分の管理している現場が会場なんだ…と嘆いたこともありましたが、営業に移って見方が変わりました。モデルハウスは山形・米沢それぞれありますが、ご来場いただいた方の感想はやっぱり完成見学会の反応の方が良いのです。お客様ごとのこだわりが詰まった、いわば個性的な設計の方がより具体的に自分の家づくりの参考になるようです。

段取りは、現場担当者だけではありません。広告担当は印刷業者と打ち合わせし、テキスト文章や来場プレゼントを決めていきます。また、営業担当は広告手配り分のリスト化と発送、前日の会場設営、周辺道路への案内看板設置等を行います。開催日程は会議で報告しますが、これらの指示は毎回事細かに行いません。決定後の作業の流れは各社員が分担し進めてくれます。自然の流れの中でこれらの事が各自の判断で進む時、ありがたいなぁと思います。ぜひ、多くのお客様にご来場いただければと思います。

実はこの見学会の分担のうち、広告担当者が…私です。以前は広告の型を決めていなかったので、毎回スタイルを変えてその都度広告を作っていました。例えば手書きフォントを使ってみたり、営業担当者の顔を出して見たり、写真が間に合わないときは作り手側の職人さんの写真を載せてみたり…

大変な労力と時間がかかり、印刷会社さんにも迷惑をかけていました。3~4年前からはこれを改めて基本の型を決め、テキスト文と完成写真を落とし込むスタイルに変更しました。この型を決める事で打ち合わせ回数はもちろん、作業スピードも劇的に改善されました。ただし、未だに頭を悩ませるものがあります。それは広告テキスト文章の作成です。自分たちの作ったものの良い点を言葉にして伝える事が、なんとも照れくさいといいますか…

これが東北人ならではの奥ゆかしさ?社内で直接の設計担当に聞いてもモゴモゴして、はっきり長所を伝えてくれないし…社風でしょうか?でも、実直な感じで嫌いじゃありません。

語らずも 暮らせば分かる 心地よさ 

 言い訳っぽいですが、詠んでみました