月々のご挨拶
東洋のアルカディアと言われている米沢

9月
皆さん、こんにちは。
唐突ですが誰もが知っている昔話と言えば、桃太郎ではないでしょうか。今月は桃太郎と建築も繫がりがあった!というお話です。
建築業界には家相(かそう)という言葉があります。もともと古代中国で生まれたもので、日本では江戸時代中期ころから広く普及したと言われています。家の中心から東西南北の方角を見て、建物の張り(凸)欠け(凹)、方角に適した室内用途となっているかを見ます。家相学から見ると、例えばトイレは東が吉、北は凶となります。また、北東の方角を鬼門、対角の南西を裏鬼門と言って鬼(邪悪なものや不幸など)が出入りするとされ、忌むべき方角と見ます。旧暦では方角にも十二支が使われていて、北を子(ね)として北東(※鬼門)は丑寅(うしとら)、南西は未申(ひつじさる)(※裏鬼門)と呼ばれています。
鬼はこの丑寅の方角からくることから、牛の角を持ち虎柄のパンツをはくイメージが生まれたといわれています。鬼退治に出かけた桃太郎が家来にした猿は、対角の南西方角の動物だからと言われ、方位の時計回りに酉(とり)と戌(いぬ)に出会いそれぞれを家来にしたと伝えられています。
さて、家相学から見て嫌われる鬼門、裏鬼門ですが敷地の形状や家族構成、予算が絡む実際の家づくりでは、完全に家相のいい完璧な家を建てるのは不可能に近いと言えます。すべての敷地が南道路で周りに高い建物が無く平坦で広い、なんて完璧な土地があるはずないのです。北道路に面した敷地なら、どうしても北側に玄関がプランされます。
実はこんな時に桃太郎の出番なのです。鬼門の方角に桃の木を植える(古来より幹、葉、実それぞれに魔除け効果があると言われています)、猿の像を置く(南西方角の動物、魔が去るという解釈もある)事で封じることができると言われています。南天の木も‘難を転ずる’という意味合いから効果があります。
実際に京都御所の築地塀や、同じく京都の幸神社本殿、赤山禅院には神猿像が祭られています。お猿の神様だけあっていたずら好きで夜な夜な遊びに行くため、神猿像は金網で囲われているそうです。
また、建物の隅を切る()ことも、隅欠(すみおどし)と言って角(かど)を無くす=角(つの)を取るという解釈から鬼門封じに効果があると言われています。江戸城の堀や、鹿児島城の石垣で見ることが出来ます。江戸城の堀の積石には南無阿弥陀仏の刻印もされているそうです。
それにしても「角(かど)」を「角(つの)」と取るなんて、昔の人の物の解釈って洒落が効いてますよね。見習いたいところですが、まだまだ修行が足りないかも・・・

 8月
皆さん、こんにちは。
今回は木の話を少ししたいと思います。というのも、前回業界の寸法体系の記事を書いたときに、仕事を始めた時の事を思い出したからなのですが、木についても多くの知識が必要となり大変戸惑った事を思いだしました。
そもそも木といっても沢山の材種があります。一般の人がすぐ思いつくのは杉の木ではないでしょうか。国内で一番多く使われているだけでなく、樹高も50m以上、材齢も2000年以上のものが国内各地にあります。その他、桧(ひのき)や欅(けやき)など、木造住宅には多くの材種の木が使われています。
切り出されて製材加工されたものが現場で使われるのですが、ここから木材に対する知識が必要とされます。ある材種の木材を決められた寸法で、どの部位にどう使うか・・・
同じ材種の同じ寸法の柱でも値段がまったく違うのは、木材に対する様々な評価があるからです。まずは節に対する評価です。木に節があるのは枝の跡なので当たり前なのですが、節が少ないほど製材の価値が高まります。無節(むぶし)、上小節(じょうこぶし)、一等と節が少ない順に価値、値段が変わります。
また、節そのものにも呼び名があり、節が生きている(木と一体化している)のは生節、節が死んでいる物は死節、抜けたものは抜節と呼ばれます。
この節の評価にプラスして杉材では色味も評価されます。丸太の芯は赤く、その周りの年輪は白っぽく見えますが、この色合いを赤味(あかみ)、白太(しらた)として区別します。赤味は芯材に近い所からしかとれないので、色の区分では赤いほうが高級となります。そして赤味と白太が混じると源平(げんぺい)と呼ばれます。
節、色味の評価と続き、木目の見え方も評価されます。年輪に対して水平に鋸を引くと出てくる木目が板目(いため※たけのこのように見える)、年輪に対して垂直に鋸を引いたのは柾目(まさめ※筋状に見えます)と呼び、区別されます。柾目の方が高級とされます。
さて、和室では柱が表れて見えてきます。柱の断面は□ですから、部屋から見える面(見え掛り※みえがかり)を、どう見せるか意識して現場で使います。和室の柱を注文するときは、「杉管柱で3無、見え掛り柾」というような、聞いただけではどういう事かちょっとわからない話しになります。
木材に対する美意識が高い日本ならではのこだわりだと思います。
そしてそんなこだわりが、実は木を伐採する時期にもあることを聞いたことがあります。木は眠っている時期に切れ(寒くて成長の止まる冬に切れ)と言われ、先人の林業従事者の教えに「松は闇夜に切る」という風習があるそうです。
ここでいう闇夜は冬の新月の時期のこと。ヴァイオリンの名器「ストラディバリウス」も新月の木でつくられていると言います。また世界最古の木造建築として知られている法隆寺も「闇伐りの木」つまり「新月の木」が使われているそうです。
7月
皆さん、こんにちは。
先月号で現会長から瓦版紙面で発表がありましたが、6月から社長に就任しました古畑亮です。これまで工務、現場管理、営業と社内での各部署を経験させていただきました。これからはまた新しい環境で一生懸命頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
瓦版ではメンテナンスページと米住ニュースのページ担当でしたが、今月号からトップページ担当となりました。
さて・・・何を書こうかな?と悩んでいるうちに、この業界に入ったばかりの頃を思い出しました。材料の名前や業界独特の俗称や納まりなど、職人さんが何を話しているのか分からないことだらけでしたが、一番戸惑ったのは寸法の単位です。現在、世界的に使われている寸法はメートル法です。木造建築も図面上はメートル表記ですが、その長さは尺(しゃく)寸法をメートルに換算した表示なので数字がすっきりしていません。455mmや910mmなど、メートルの長さになれた人から見るとはっきりしない数字が沢山並びます。そして実際の現場では図面で455mmの表記を455mmとは呼びません。1尺5寸と尺寸法名称で打ち合わせが行われます。入りたての時代はこの単位が頭に入っていないため、メートルに換算しているうちに打ち合わせが進むので大変です。どうしてこんな古い寸法体系が残っているんだ!と嘆くことがしばしばありました。
でもこの尺寸法、実はとっても優れた寸法体系だったのです。メートル法は元々1791年にフランス政府が地球の北極点から赤道までの子午線長さの1000万分の1を1mと定めたもの。そこには人間の体の部位寸法はまったく関係ありません。一方の尺寸法、これは身度(しんど)尺(しゃく)といって体の部位から作られた寸法です。「あた」「き」「つか」「つえ」「ぶ」・・・など消えてしまいましたが日本には身度尺の原点がありました。例えば「あた」は親指と人差し指を直角に開いた指間の距離(じゃんけんのチョキ の形です)で、これが5寸(約150mm)です。「あた」が2つで1尺の長さ(約300mm)になります。
「つえ」は「あた」の10倍で5尺(約1520mm)、かつての日本人の平均的な身長でした。両手を左右に伸ばして大の字で寝ると5尺×5尺になりますが、これに余裕を持たせた6尺×6尺(約1820mm×1820mm)が1坪で、今も生きる坪の単位になります。
普段の生活で使われている道具が使いやすいのも、身度尺によるものです。湯呑みや、ビール瓶の径は2寸5分(約75mm)、片手で持つのに適した大きさです。ご飯茶わんは両手の親指と中指を合わせた円と言われています。また、盃は片手の親指と人差し指で作る円の直径です。和室に座った時に落ち着くのは、身度尺に見合った床に座することを原点とした寸法、視線が守られているからなのでしょう。
「起きて半畳、寝て一畳」かぁと、妙に納得したのでした。
6月
2003年3月、米住瓦版を創刊しました。以下は創刊号での挨拶文です。
米住瓦版 第1号
2003.3待望の情報誌創刊です
米住建設は、昭和48年創業以来6月で満30歳になります。これも偏に皆様の支え、お力添えの賜物です。本当にありがとうございました。この度、これを機に米住瓦版を発行する事になりました。30年前にはまだ生まれていなかった社員が、今バリバリガンバッテいます。彼らが様々なかたちで、瓦版を通して皆様に情報をお届けし、米住建設の最新の今をお伝えしていきます。これからも継続してお届けして行きますが、どんな瓦版に成長していくのかとても楽しみです。そして次の瓦版もぜひ見たい、そんな声が聞けたら最高です。            古畑角次

編集や構成も素人集団ですが、瓦版を楽しみにしています!と言う声にスタッフは元気づけられて来ました。発行部数も毎年増え現在 1200部を超えています。本当に皆様のおかげです、有難うございました。こう書くと瓦版を止めてしまうの?と思われそうですがそうではありません。実は以前から社員には話していましたが、今月で社長職を辞することに致しました。交代は5月の決算を終え新たな年度を迎える6月からと決めていました。後任は室長の古畑亮が就任します。会社には出来るだけ顔を出して新社長をバックアップしていこうと思っています。それで瓦版での社長としての挨拶は今月号で最後になるのです。いずれ新たなコーナーで瓦版に参加したいと思っています。
 一線は退きますが、高断熱住宅に対する熱い思いは衰えていません。一技術者として研鑚に励んでいきます。高断熱化は断熱、気密、換気、暖房が一体になって成せるもので、どれが欠けてもいけません。もったいないから使わない部屋は暖房しないと言うのは、建物に対し危害を与えることになります。その部屋で結露が起こり、カビで部材の腐朽を促しかねないのです。身体は暖かくしながら素足で雪道を歩く様なもので、これではいけないのです。誤って入り込んだ情報は正していかなければと思っています。
これから断熱化に省エネという概念が加わりどちらも義務化されます。そして国の様式に則った届出が求められると思いますが、今はその準備をしているところです。高断熱住宅はまだまだ少なく、国交省は毎年講習会を開きその普及に努めています。2020年までの義務化が迫り受講者も年々増えてきましたが、まだ技術者は足りていません。また、講習会を受講したら直ちに高断熱住宅を建てられるものでもなく実際の普及に至っていません。
 弊社は高断熱住宅を手掛けて25年になり、今は全棟高断熱仕様になりました。さらに高性能をめざし、省エネの暖かい住宅を提供すべく研究開発をすすめています。来春には技術の粋を詰め込んだ超省エネの新モデルを金池にオープンします。ご案内いたしますのでどうぞご来館ください。
これからも引き続き『米住瓦版』を御笑覧 宜しくお願いいたします。

5月
米沢の上杉祭りは春を迎える絶好のタイミングで行われます。今年も大勢の観光客でにぎわいました。祭りのハイライト模擬『川中島の合戦』をご覧になりましたか。地元の人は案外見たことがないのではないでしょうか。私もその一人ですが、息子が兵士役で出た時に見たことが有ります。もう20数年前になります。あの頃はまだ合戦の形態がととのって無くただワァワァとやっていたように思います。数年前、お客様と一緒に特等席で見物する機会がありました。以前の印象が残っていてお客様に喜んでいただけるのか気にしながら観ていました。合戦がだんだん佳境に入ってくると、これまで味わったことの無い不思議な心境になっていく自分に気づきました。まるで映画を見ているようなそんな雰囲気です。クライマックスに近づいた頃、劣勢の上杉軍に対岸から応援が駆けつけ、川を渡って来るシーンでは、思わずジーンとしてしまいました。私はお祭りはあまり得意ではありませんがあの時は驚きました。シナリオがしっかりして合戦の内容が良く分かるようになったからだとおもいます。良い経験でした。
 さてこれから住宅建設が始まりますが、今年は大雪の影響か工事の着工が遅れています。これは米沢に限ったことではないようで、出足が鈍いと言う話が聞えてきます。加えて住宅の着工件数も少なくなっています。そんな中で高断熱を希望するお客様が増えてきました。高断熱の事を良く勉強され断熱材の材種も指定されるなど我々も顔負けで、びっくりしています。
 次は最近よく話題になっているシロアリについてです。シロアリが見つかると家が全部食われてしまうような錯覚を起こしがちですが、そんな事はありません。柱等一部を食したら移動します。シロアリを見つけたらすぐ駆除したくなりますが、殺虫剤などを使ってはいけません。我々の前に現れるのはその一族のほんの一部で、彼らは仲間がやられるとすぐ移動し近くの木を食べ始めます。彼らの巣は地中に有り、食事の時に上ってきます。駆除するには、巣の中にいるアリたちすべてを全滅させなければなりません。それには彼らの習性を利用します。シロアリはホウ酸に接触すると数時間後に死んでしまいます。ところが彼らはそれまでおびただしい仲間と接触し、情報を伝え合うので一族全部に感染し全滅すると言う
わけです。シロアリのテリトリーはなんと50メートル! とりあえず家の周囲にこの薬品(ホウ酸)を埋めておけばシロアリは入ってこなくなります。シロアリについてはまだまだ研究の余地がありそうで、我々も一層勉強しなければなりません。


4月ともなればもう雪は降らないと思っていたら、今日(8日)関東の一部に雪の恐れがあると気象庁が発表していました。幸い山形、米沢はそんなこともなく桜前線が順調に北上を続けています。米沢では今月半ばころからの開花予想で、できれば祭りまで待ってくれたらと思っているところです。この桜は殆んどがソメイヨシノで、その先祖は上野公園の1本の木と言うのが分かったと報じられていました。接ぎ木などで全国に増やされていったのですが、弊社の桜もそうして増やされた1本です。毎年見事に花をつけ社員はもとより周辺の方々をも元気付けてくれています。この桜は事務所の改築時に植えましたからちょうど20年になります。桜の寿命は60~80年だそうですから弊社の桜は青年真っ盛り。まだまだ見事に咲き続けてくれると思います。
 さて、米沢信金の専務理事K氏の『さまざまな物の見方』と題する講演をお聞きしました。ニュースや報道には裏と表があり、様々な報道のうらに潜む戦略を具体例を挙げて紹介されました。その中から2~3ご紹介します。
 昨今イノシシや鹿による農作物への被害が深刻になっていますが、この対策にオオカミを持ちこんだらどうかと言う案があり報道されたことがありました。オオカミは食物連鎖の頂点にたつ動物です。ところが絶滅したはずのニホンオオカミの写真を持ち出し生存説を唱え、この考えに真っ向から反対している学者がいます。
またこれから季節が良くなり畑が始まりますが、我々が購入する種は1代交配種で花が咲いても種は使えません。親と同じものが出来ないようそういう措置が施されています。またこの種から育った植物を残し他の雑草だけに効く除草剤が開発されています。どちらも同一メーカーの商品です。
 建築業界を見ると建材メーカーも同じような戦略を取っています。たとえばすっかり定着した外壁材、いわゆるサイディングです。サッシ回りやサイディングどうしの接続部はシーリングします。シーリング材は市販品が沢山出回っていますが、メーカー純正品もあります。もしシーリングに不具合があった場合、市販品ではメーカー対応は難しくなります。シーリング材は市販品も純正品も同一メーカーと言う場合もありますから、ここはサイディングメーカーの戦略と言う事になります。この場合シーリング材は高く売れます。
 様々な物の見方捉え方がありますが、お客様にとって家は住まうために作るもの、我々にとってアフターサービスはその命綱で、物の見方は一つです。
 3月    
寒さはまだまだ続いていますがちょっと春めいてきました。あんなに積もっていた雪もずんずん融けています。お客様から頂いた啓翁桜を先月ご紹介しました。事務所の入り口に飾り一足先に春を堪能していましたが、あれからずっと咲き続け今ようやく散り始めようとしています。何故1か月も満開に咲き続けられたのかとても不思議です。初めに入れたビタミン剤?が効いたのか、環境が良かったのか本当に不思議です。
この写真は今(3月6日)撮ってきました。
 先月 T電力さんの計らいで岐阜の中津川市に行ってきました。
中津川はM電気の換気扇工場があるところで業界では名の通った所です。一度行ってみたいと思っていた所でした。新幹線を名古屋で乗り換え、JR中央本線で塩尻(長野)に向かう途中にあります。名古屋で乗り換えた特急列車は、特急「やまばと」に似た優しい雰囲気があり懐かしい気持ちで車窓を眺めていました。急峻な山間の底を走っているようで川も民家もすぐそこに見えます。どんどん山奥に入っていくので、先にある中津川にいよいよ興味がわいてきました。着いてみると予想より大きなそして静かな町でした。周囲は山で近くまで迫っています。合併して人口は7万人だそうですが、興味のある話を聞きました。今は中津川市山口や、中津川市馬籠となっていますが合併前は長野県の山口村、馬籠村だったというのです。越県合併です。経済圏が中津川と言う事もありうまくいったそうでが、いろいろ問題もあったそうです。馬籠は有名な観光地でもあり長野県にとっては損失で面白くなかったでしょうがどうやって納得させたのでしょうか、興味津々です。
 さてM電気です。元々名古屋に工場が有り、中津川は疎開工場として創業していました。
終戦になって引き上げる話が何度もあったのですが、なぜそうならなかったのか。僻地で不便な場所なのにどうして居続けたのか。その答えはすぐ見つかりました。街の至る所にM電気の看板が有りますが、それよりも強い市民のM電気に対する意識です。駅中もホテルも照明器具は全てM社製です。エレベーターも当然です。工場には1700余名の従業員が働いていますが大半は市民のはずです。
パソコンのN社と米沢、M社と中津川の差はどこから来るのだろうか・・米沢で生まれた帝人のことが頭をよぎりました。

2月
ちょっと日が伸びてきました。日の出が最も遅いのは年明け頃で6時51分です。それから1月10日ころまでこの日の出の時刻は変わりません。その後少しずつ伸びて今月に入って15分ほど伸びました。これからは日に1分ペースで伸びていきます。3月になると少しペースが上がり桜の咲くころには5時前に太陽が出てきます。当たり前の事なんですけれどもなんだか嬉しくなってきますね。今年は大雪ですからことさらです。
 さて、建築界に省エネモードが吹き荒れています。そこには暖かいとか涼しいと言った抽象的な概念はなく、生活するうえでエネルギーをどれだけ減らせるか数値で示そうと言うのです。我々は暖かい家を省エネでと謳ってきました。しかし よしんばそういう家を建てたとして暖房や冷房に費やすエネルギーは、給湯や照明、電気製品、水道などに使われるエネルギーに比べたら割合はずっと少ないのです。これらのエネルギーを見えるようにするのがHEMS(ヘムス)です。エネルギーを「見える化」し、「自動制御」で効率的に節電につなげようと言うわけです。そのプログラムソフトによると、これまで通り住宅の断熱性能を計算し消費エネルギーを算出するところまでは一緒ですが、さらに部屋ごとの照明器具が蛍光灯か白熱電球か、トイレは節水型か台所の水栓やシャワーはどうなっているか等こまごまと入力していきます。すると最後に良い悪いの判断が出るのですが、住宅の断熱性能は次世代省エネ基準のクリアーが必須になっています。つまり断熱性能が十分な省エネの暖房住宅でも×と出てしまうことがあるのです。最近は住宅の設備面での省エネ製品や省エネの暮らし方を解説するセミナーが増えてきました。その第一線で人気なのが東京大学の前教授です。教授は自宅を実験場にしてデーターを取り、わかり易く説明しています。水栓の種類シャワーの機種によりコップ何倍節約できたとか、風呂は間をおかず次々に入る事などで、どれだけ節約できるか説いています。聞いていて自分がいかに無関心か知らされました。『省エネで暖かく健康に』を謳い推奨してきたつもりですが、視点を変えたもう一段が待っていました。
 この写真は「啓翁桜」(ケイオウサクラ)と言い特殊な栽培法でこの時期に咲かせます。金池の山口様にいただきました。お宅は弊社の高断熱住宅の第一号で、弊社の高断熱住宅造りに背を押していただきました。

写真は庶務の佐藤純子さんがブログにUPしているものを拝借しました。


以下佐藤純子さんのブログ記事
お客様から、今年も見事な「啓翁桜」を頂き、事務所はひと足早く「春模様」。長かった冬、大雪との戦いももうすぐ終わり、「春」 はそこまで来ていると心がウキウキしてきます。
 毎年、春を知らせるプレゼント ありがとうございます(*^_^*)
ブログは社員皆で書いています。そちらもどうぞご覧ください。
    http://yoneju.co.jp/?p=log&l=376001 へのリンク   左の色紙は春日の野村様にいただきました。
 干支にちなんだ色紙を毎年描いて下さいます。




1月
明けましておめでとうございます。
旧年中は米住瓦版御笑覧いただき誠に有難うございました。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
 年末のドカ雪には本当に参りました。年始の挨拶に簗沢まで行ってきましたが、途中何本か折れた杉の木がありました。道路に枝垂れている雑木もあり県の作業員が整枝していました。重い雪で風が無かったからでしょう。
 会社には雪下ろしの依頼が殺到しています。順次回っていますが、やるせない気持ちで待っていらっしゃる方も多いと思います。中には家が潰れるのではと心配されている方もいらっしゃるかもしれませんが、家はそう簡単には潰れませんし壊れません。米沢は雪国ですから皆さん積雪に対しては十分余裕を持って設計しているはずですし、弊社もそのようにしています。基準よりも十分強くしているのです。事務所の近くのTアパートは25年になりますが一度も雪下ろしをしていません。そのように作ったからです。何時かの大雪の年にはさすがに心配でしたが何ともありませんでした。
 これから先、さらに雪が降るのか、もう峠を越したのか気になる所ですが、雪おろしについてはそんなに心配しなくて大丈夫です。ただ、固まって落ちる雪庇には注意してください。落ちてきて物が壊れたり、当たると大変なことになります。
 さて 私ごとですが、5年前に還暦を過ぎ人生後半戦に入りました。「気が付いたらもうこの年」なんて皆さんおっしゃいますが本当にそうですね。あっという間です。この間何気なく手帳を見ていて意外な事に気づきました。私は丑(うし)年ですが実は弊社も丑年に誕生しているのです。私と二回り違う1973年に産声を上げました。もう42歳?になったのです。企業30年と言う説があります。ここを超えて一人前と言う事でしょうか。もう一つ面白い事があります。偶然でしょうが、私が先代から社長を継いだのが1997年5月でこの年も丑年でした。
 本年の皆様にとって良い年でありますように。

12月
師走を迎えました。この時期が来るといつも思うのは季節に関する記憶のあやふやさです。寒さがやってくると暑さを忘れ、このまま寒さが続くのではとつい思ってしまいます。暑さが近づいてくると今度は寒さを忘れ、猛暑の中では一瞬でも冬の寒さを味わいたくなってしまいます。そんな季節の変わり目に春と秋が挟まりその相反する季節の緩衝材となっているかのようです。その間じわじわと前の季節を忘れさせ、そしてじっくりと次の季節に引きずり込んでいく、季節の記憶があやふやになってしまうのはそんなことではないか、などと妙に納得して雪を迎えようとしています。
雪の到来は、寒さがつのって霜柱が立ち、幾度か土が返った後に来たものですが、最近はいきなりです。季節も天気も兆候があるのですが、このところの季節外れ現象はどうしたことでしょうか。今年も一気の雪です。
こんな中、我が家は改築真っ最中です。二世帯住宅の計画から始まった事ですが、今まで雪に悩まされ何時か何とかしたいと思っていた屋根! この機会に雪が積もり難い形状に変えることにしました。南勾配の片流れ屋根にです。デザインもこれまでの濃い和風から一転洋風の軽いイメージにチェンジです。これで雪おろしがとても楽になるはずです。その工事が今始まっています。階下では通常に生活をしているため、雨漏りには万全の注意が必要です。まさしく天気予報と相談しながらの工事です。晴れ間を見て雪対策の養生をしながら進めていますが、屋根がかかるまで天気予報から目が離せません。
階下の生活はと言うと、改築ならではの様々な気づきがあります。先ずは高断熱化の効果です。通常暖房温度の設定は、20℃で就寝時には18℃に下げる事を勧めています。燃費計算でもそのようにシミュレーションしています。其処を私は、18℃、就寝時16℃設定です。冬にふさわしい服装をして素足生活です。基礎、天井に未断熱箇所があり部屋間に若干温度差がありますが住まいには問題がありません。未断熱箇所が完了すれば温度差は解消します。
もう一つは音です。二階と一体となった断熱仕様なので1階の天井の断熱は必要ありませんが、2階との防音用に1階天井にグラスウール断熱を300㍉吹き込みました。これで話し声は全く 電気マルノコの音も殆ど聞こえなくなりました。さらに実感したのは天井に吹いた断熱材の効き目です。防湿気密シートなしでも十分に機能しています。断熱改修で最も頭を悩めていた問題が解決しそうです。
これからの断熱改修に提案していける好材料になります。


11月 皆さんは弊社のホームページなどご覧になったことが有りますか。弊社では、ホームページ(HP)を二つ運用しています。一つは主に弊社の住宅造りを紹介するもので、高断熱住宅を中心に現場の進行状況、完成邸などを載せています。
http://www.yoneju.e-const.jp もう一つは社員のブログページです。皆自由に好きなことを書いています。でもやっぱり職種でおのずとテーマに傾向が出るようです。営業担当はモデルハウスの事や内覧会の案内などが多くなります。実はこのブログは開設当初は皆張り切って投稿していました。しかし、だんだん投稿が少なくなりここ1年ほどは一部の社員だけが細々と書いている状態でした。これではせっかくのHPが意味を成しません。以前のようににぎやかに盛り上げるにはどうしたらいいか、皆でアイディアを出し合いました。それから2か月、見違えるほど訪問者が増えてきました。4日間で以前の1か月を越す勢いです。どんな話し合いをしたのか私には分かりません。しかしとても嬉しい気持ちでいっぱいです。皆が力を合わせればアッと言う間に変われるんだと実感しています。
http://www.yoneju.co.jp
以前にもお知らせしましたが、今自宅を断熱改修中です。既存の1階の外壁と基礎の断熱工事が終わりました。1階は解体した部分と増築する部分が有り、そこはまだ断熱工事が残っています。この状態で暖房を始めました。暖房はエアコンを床下に設置する床下暖房方式です。床下がすっかり冷えてしまう前に少しでも床下を暖めておこうと思ったのです。スイッチを入れて1週間ほどになりますが、エアコンの上部付近がほんのり暖まってきました。その部分がだんだん広がり家中がほんわかしてきました。しかし断熱がまだの付近の床は冷たく断熱の力を実感しています。徐々に断熱が効いてくる様子を住みながら体験し、高断熱の素晴らしさを味わっています。断熱がどの程度で住宅がどんな風に暖まっていくのか、これからも興味が尽きません。この改修工事は30年前の普通の住宅を断熱する事が目的で、ついでに台所も直そうとかそういう改修工事はしていません。ですから今住んでいる住宅にどのくらいかければ暖かくなるか、が分かるようになります。  今回の工事では様々な工法を取り入れています。断熱材の厚さを変えたり、断熱材の入れ方を変えたり、少しでも手間のかからない工法を探っての工事です。シミュレーションと実際の暖房費の違いも楽しみです。


10月
工事が完成して引き渡しの現場が相次いでいます。今年は、昨年のような忙しさはありませんが職人不足は相変わらずで、着工が遅れたり現場が滞ったりしています。他社さんも同じような悩みを抱えているようで深刻な問題になっていきそうです。元々建設業は労働力に対する依存度が高い産業で、労働集約型の産業と言われ多くの労働力を必要とします。
家を建てていく場合、材料を加工する際に加工機械を使い、基礎工事などでは土を掘るパワーショベルなど使いますが、それには人の手を加えなければなりません。発泡スチロールの型枠を並べコンクリートを流すだけのような工法もありますが、基本的に人手です。
今は、木材をプレカット式で機械加工し、大工さんは組み立てるだけで上棟をする会社が増えてきました。それを大工さんが材料に墨を付けきざむと40坪の家では25人くらいかかり、全体の人工の15~6%でプレカットの人工に対する貢献度はそれほどではないのです。家は上棟してから手間をかけ作っていかなければなりません。人手はどうしても必要なのです。それでも以前に比べ、階段材や出入り口の枠材など無垢の状態で加工されて入ってくるので大工さんの手はかからなくなりました。職人問題を考えるとそれも有りかなと思うのですが、複雑な気持ちです。

 この間所要があって懐かしい故郷に行ってきました。脳裡に残っているのは美しい田畑や川の風景です。しかし面影を残すのは遠くの山々で、それさえ木々の成長で変わっています。何より変わったと思うのは、子供の目線に戻れない自分の変化の方が大きいからかもしれません。そんな中で目についたのが田畑の荒廃です。聞くところによると、猿に荒らされコメを造れなくなったとか。最近はイノシシも出るようになって・・・この先どうなっていくのやら困ったことです。




9月
先月は九州に大雨が降り、関東では猛暑が続きました。その間1か月、今度は四国中国地方に猛烈な雨が降り、広島では土砂災害が起こり甚大な被害が出ました。その後も雨は容赦なく続いています。そしてこれから本格的な台風のシーズンに入ります。平穏無事を祈るばかりです。
 この間、我が家の畑の収穫祭が有りました。素人らしく3種類のジャガイモを植えていたのです。男爵、メークイン、赤いジャガイモのドラゴンレッドです。春遅く植え付けたこともあり、収穫は随分遅れてしまいました。それに掘り上げようと待ち構えていると朝から雨、次の週も雨・・・・・こんな理由も重なって他ではとうに堀上げているのに、掘った時は茎が干からびていました。それでもまずまずの収穫でやれやれです。男爵とメークインはポピュラーですが、ドラゴンレッドはゴロンと長くサツマイモを赤くしたような感じです。切ってみると中も真っ赤、ジャガイモとしては何とも気持ち悪い。味噌汁に入れていただいたが、触感といい味と言い、いまいちはっきりしない。天ぷらにしたら触感も違うだろうと思ったがやっぱり同じ。抵抗感があるのは赤の色合い、均一でないところが微妙に引っかかる。ジャガイモと思わないで食べれば違ったかもしれません。以前沖縄に旅したとき、赤や青色の魚をガイドさんが「美味しそう」と表現していたことを思い出しました。熱帯魚に近い美しい魚をおいしそうと思えるのは南方の人の独特の感性とも話していました。我々は錦鯉や金魚を食べる気がしないし、まして美味しそうとは思えません。
黒いジャガイモもあったが植えなくて良かった。赤いジャガイモでそんな事を思いながらレシピを考えているところです。
 我が家の断熱工事は今も続いています。